2008年03月14日

毎日があなたへの贈り物

毎日があなたへの贈り物

“ 「今日」という英語は Present(プレゼント)と言います。”


⇒ 『 今日一日、明日、そして明後日、毎日はあなたへのプレゼントです。

   あなたはどんな「今」にしたいですか? 』


あなたが当たり前だと思っている毎日。
それは、毎日素晴らしいあなたへの「プレゼント」。


朝起きて、「おはよう。」と言ってくれる妻や子供がいる。
会社に行くと、仕事があり必要とされている自分がいる。
美味しいランチを食べられる毎日。
自宅に帰ると、「おかえり」といってくれる家族がいる。
 
 

失ってから気付くものって、いっぱいあるんだということを肝に
命じてください。

「いつもの日常、当たり前の風景」は実は当たり前ではないのだから。





ショートストーリー

■ 毎日が神様からの贈り物 ■



「行ってきます。」



ドアがしまった途端その場にしゃがみ込んだ。

体力自慢の夫が体の不調を訴え、軽い気持ちで行った検査で難病が
発見され、緊急入院したのは半年前のことだった。



いったい夫はどうなるの?私たち家族はどうなるの?



当たり前にこのまま続くと思っていた毎日が突然、音を立てて崩れた。

自分のよく見慣れた世界からとつぜん空気の薄い別の世界にいきなり
ポツンと置かれたような心細さ、苦しさが襲ってきた。


それからの半年は家族の前では、笑顔でいることだけに神経を注いだ。

夜は心細さに足が震えだし、眠れなくても、会社では普通に働き、
子供を送り迎えし、食事を作った。

子どもを抱っこしているフリをして本当は自分が子供にしがみ
ついていることで、何とか正気を保っているような状態だった。


そんな日々の中で夫が退院し、自宅療養の時期を過ごし、
少しずつ普通の生活が送れるようになった。

以前は大嫌いだった混雑しているスーパーでの日曜日の買い物に、
再び家族揃って出かけられた日。

車に戻る駐車場で排気ガスに巻かれながら、ありがたさに涙が出て
止まらなかった。

高速道路の運転がしんどいと運転ができなくなっていた夫が再び
ハンドルを握って長距離運転した日は後部座席に子供と座っていられる
自分がありがたく、泣けた。



そしてついに夫が復職する日が来た。

朝起きてスーツに着替えて会社に行く。


当たり前だと思っていた夫が仕事に行くということに感謝して泣く日が
きますよ。と以前に占い師に言われたとしても決して信じなかったと思う。


でも実際、夫がドアを閉めて出かけた途端、私はその晩しゃがみ込んで
泣いてしまった。





人生で当たり前のことなんて何一つない。



たとえば仕事に行けること。
子供が無事に学校から帰ってくること。

すべてが人生の一大事。

当たり前なんて考えてしまったらもったいなさ過ぎてバチが当たる。


毎日毎日が感謝、神様からの贈り物、奇跡の繰り返しだ。


大切なものを亡くしてから、そういえば毎日贈り物が届いていたんだ
なんて気が付くなんてもったいない。

自分が毎日どれだけ贈り物を受け取っているのか、ちゃんと分かっていれば
それだけで感謝の気持ちがあふれてくる。


当たり前なんてどこにもないのだから。



『大切なことに気づく24の物語』(中山和義著)より





・大切なことに気づく24の物語~読むだけで人生がうまくいく「心のサプリ」
  中山和義


・オーディオブック 大切なことに気づく24の物語(CD付)
  押切もえ(朗読)



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Posted by ヒラヤッチー at 10:30│Comments(2)自己啓発
この記事へのコメント
 それなりに感謝して それなりに不満も有ります いまだ全て前向きは難しいですね
Posted by 只の at 2008年03月15日 00:00
只のさんへ

最初は、感謝してなくても、「感謝」と口に出すだけで良いです。
気持ちは後からついてきます。
Posted by ヒラヤッチーヒラヤッチー at 2008年03月15日 00:36
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